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映画「立候補」を見る

演劇・映画・舞台
09 /14 2013
9/14 映画「立候補」@高田世界館へ

泡沫候補(ほうまつこうほ)とは、当選する見込みが極めて薄い選挙候補者。
選挙で時々見られるじゃないですか。大政党立候補者の陰にひっそり出ているような、新聞の選挙記事でも取り上げられないような候補者が。
こういう方々、供託金というものを取られながらもなぜ立候補するのだろうと前から思っていた。
その泡沫候補を取り上げた映画「立候補」が上越で上映されることを知り、世界館に見に行った。

歌うワカモノ
入口で歌うワカモノ

加えて言えばこの上映会の発起者は大学院生だという。
ワカモノが、東京で見たこの映画に感銘を受け、上越の地でも・・・と企画したこの上映会、大したもんじゃないですか。
ワカモノは無関心、でくくっちゃいかんよ。やるときはやるんよ。
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さて、泡沫候補、いかがなものか。

政見放送
映画上映前に流れていたマック赤坂の政見放送。是か非か。

上映前挨拶
監督と主催2人(上野さんと谷さん)の上映前挨拶


2011年の大阪での府知事(&市長選)で泡沫候補として扱われたマック赤坂、高橋正明、岸田修、中村勝(敬称略)の4名の中、マック赤坂を中心に話は進められていく。
立候補を断念した羽柴誠三秀吉にも視点は向けられる。(完治されますよう)

立候補者は同じ供託金を払っているのにマスコミや選管の態度にあまりにも差がありすぎるとくってかかるマック。
(報道は公正であるべきだが、実際は差があるのが通常←Wiki「泡沫候補」より)
これは自分もやっぱりどこか理不尽さを感じる。
でかいところはいくらでもでかく広げられるし広めてもらえるがそうでない人たちは存在も認めてもらえないって、フェアじゃないじゃん。選挙にフェアなんてないのかもしれないけどさ。

候補者それぞれの選挙活動もカメラは追いかける。
全く活動しないもの、ひたすら街頭挨拶(演説ではない)をするもの、「お父さん」するもの。
挨拶する候補者は言う。
「普通に生きてたら再会できないような人に(立候補して街頭挨拶することで)会えたりすることができるなんてすばらしい。供託金に代えられない」と。

駅の構内で、街頭で、大学前で、「選挙活動」をするマック赤坂。しかし「イロモノがいた」とカメラ撮影をするものたち以外は関心を寄せることもなく通り過ぎていく。

どんな形でも、自分の叫びが誰にも届いていないという現実、その絶望感に虚しくなる事はないのだろうか。
「勝手にしろ!もうやめだ!」と内心思うことはないのだろうか。
それでも「社会を変えたい。社会に一石を投じたい」という思いが勝るのだろうか。

大阪府知事選、圧倒的な維新候補者に立ち向かうマック赤坂。
なだめるような折衝策でその場を収めようとする橋下候補。
選挙が終われば、その時の言葉も態度もばっさり切り捨て相手にもしない。

今度は2012年都知事選に移る。
まだ記憶に新しいこの選挙。相変わらずマック赤坂の選挙活動は注目もされない。
自民候補者と応援演説者に日の丸の旗を振るたくさんの有権者(このシーンは以前写真で見たことがあるが恐ろしく感じた)の前でマック赤坂は声を上げる。
しかしその声は届かず、むしろ邪魔なものとして罵倒され「帰れ」の声が広がる。

これは台本がある芝居ではない・・・んだよね?
集団の恐怖・狂気。
大きな力に属する方は無責任で強気だ。

その力に抗うように、今まで冷ややかに見ていた(彼へのインタビューが前にある)彼の息子がたまりかねたように叫ぶのだ。

選挙結果はご存知の通りだが。。。


映画では、給料がよかったから、と応募して採用されたはいいが、実際はそんなに都合よくは行かず、でも彼自身の家族を支えていかなくてはならない運転手と家族の声、あいりん地区の人々にもマイクを向け、マック赤坂自身の経歴など(お笑い系の人ではなかったとは)も伝えている。

マック赤坂氏
ここに彼がいたら、何を語るだろうか。

映画のあとはトークショー。
もちろん観客からの質問や感想なども交えて。

トークショー
ちょっと、それはここで聞くことではないだろうと思った質問もあったけれど、見る人それぞれが深く考えさせられる映画ではなかっただろうか。


ただ、「どこでもいいから立候補」ってのは、とにかくどこそこの街をよくしたい!というご当地ラブというはっきりとした意思が感じられないんだけど、そういうのなく、とにかくなんでもいいから政治家になりたいだけっていうよく言えば純粋な思いからなのかね。
見方を変えれば節操がないとも思えるんだけれど、そこはどうなんだろう。


国民には、選挙権もあるが、立候補する権利も自由もある。
ただその権利は、金銭的な問題からも誰でも行使できるものではないところがネックだ。
でも、どちらの権利も、「何か」に対して一石を投じることができるかもしれない。



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