高田笑劇場「銀河旋律」@世界館
演劇・映画・舞台平和展と世界館で「セデック・バレ」を見た今日の夜の部は、高田世界館でのみゅーじかる☆高田笑劇場の舞台なんである。

上演は今日と明日だぞ~
会場でpiさんとpuさんと合流。

この「銀河旋律」はキャラメルボックスの有名な作品らしい。
前回の「楽屋」もだが、ここの所そういうメジャー作品取り扱ったりもして演技や世界の幅を広くするようになったのかな。
どんな話なんだろう。わくわく。
あらすじ
タイムトラベルが実用化されている時代、新米のニュースキャスター柿本は「ニュースプラネット」をサクラダヨシノさんと一緒に担当している。
その日の番組の中で「歴史改変の自由化」をとりあげていた時、柿本は激しいめまいに襲われる。
そう、それは第三者が柿本の過去を‘上書き改変’したことによるものだった。
過去(歴史)を改変されると、改変された側は激しいめまいに襲われ、かつ「改変されたという認識」は一時間しか残らず、それ以降は改変された記憶がその人の記憶になってしまうのだ。
柿本には春山はるかという高校教諭の恋人がいる。
はるかも過去を改変されていた。
過去を話し合うが既にお互いの記憶が食い違っている。
過去を改変したのは誰・・・はるかの同僚、サルマルという男が浮かび上がる。
そして再びの過去改変が起こり、柿本はサクラダヨシノと、はるかはサルマルと結ばれるという「ルート」に進んでいくのだ。
そうはさせないと柿本もタイムトラベルで自分とはるかの本来の「ルート」に軌道修正を図ろうとする。
しかし柿本の所持金では時間旅行をするための料金に満たない。
このまま改変された歴史からの未来に向かわなくてはならないのか・・・
何とかしてくれと懇願する柿本に、局の担当ヤマノウエは提案を出す。
「旅行時間を短くするならOK」と。
果たして柿本は過去の記憶を元に戻しはるかとの未来を手にすることができるのか・・・?
というストーリーなんである。
物語の鍵になったのは万葉集。
タイムトラベルが可能な時代になっていながら、やはり人の心は万葉の頃から本質は変わっていないということか。
ラストはハッピーエンドなんでよかったよかったなんだが。
ストーリー的にはちょっと微妙。(ストーリーは大手のものなので演者の問題ではない)
歴史(過去)を上書きした第三者に何もペナルティがないのが、「激しいめまい」が過去改変されたということを知る人と知らない人がいることが。
以前の記憶が一時間で消えてしまうはずなのに、柿本はその中で、変えられていながらも過去の記憶も持っていること。
時空がどんなに歪ませられても、真実の愛は不変なのだ!ってことなんだろうけれど。
藤子F先生のT・Pぼん(タイムパトロールぼん)は歴史改ざんは絶対的に許されないというのが前提だったが、そこから見ると他人の過去を操作する(一応過去の人物と口を利いてはいけない関与してはいけないというタブーはあるのだが、あってなきが如し
ことができ、しかもお咎めなしでのうのうと「自分に都合のいい」過去と未来を送ることができるというのはちょっと都合が良すぎではないかと。
とはいっても、人の記憶なんてものは本人の主観と思い込みによって本人にかなり都合よく構築されているもんだから、知らないうちに他人ではなく自分自身で過去の記憶を上書き改変しちゃってるのかもしれないんだけどね。
記憶の食い違いとか自分は覚えてなくても他人は覚えてるなんてのは誰にも経験あるっしょ。
そんなこんなで、自分の過去を他人に変えられることが可能なら(めまいだけで終わってしまって)、変わってしまった時点で、変えられた人の未来も変わっていくなら、その人がまた別の第三者に及ぼす影響もまた違うものであり、それが幾重にも折り重なっていくとなると、人の過去は・現在は・未来は、どんなにあやふやなものであり不確実に折り重ねられていくものなものなんだろう…などと考えさせられるストーリーでした。
「もしも…だったら」というパラレルワールドがいっぱい、っていうか。
笑劇場団員男子組が高校生女子をやるってのがなんともいい味(笑)
なにはともあれ団員のみなさん、お疲れさまでした~

明日もがんばってくださいね♪
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