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「野火」を見る

演劇・映画・舞台
10 /30 2015
10/30 「野火」@高田世界館

1959年にも映画化されている大岡昇平の「野火」。
こういう作品を世界館が取り上げてくれるのは実にありがたい。
とはいえ、気がつけばもう上映終了間近だったりする。
こりゃ大変だ!ということで世界館へ。
世界館
見るぞー!
新聞記事
映画を取り上げた新聞記事のスクラップ

野火」。
第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。
敗戦が色濃くなった中、結核を患った主人公は部隊を追い出されて野戦病院に行かされる。
が、「入院治療費」という食料がわずかな主人公は早々に追い出される。
戻れば戻ったで再び病院行きを命じられ、病院からは受け入れを拒否される。
部隊と病院の往復を滑稽に描きながらそこに漂うのは理不尽さ。

結局部隊から追い出された主人公は島内をさまよう。
飢餓の中、死と敵への恐怖。
島の自然が、自然という「生」が瀕死の兵士と対照的に映る。

そして…


戦争というものが、いかに人間の理性や知性を殺していくか、
生きるために、いかに自分本位になっていくか、いかに狂っていくか、

そして、戦争というものは何もかっこいいものではない。
生身の兵士たちの戦場はそんなものではない。
ちぎれる四肢、飛び散る血、はみ出る腸、生きたまま焼かれる肉体。
そんな世界なのだ。


でも、現代でも世界のどこかで起きている。
爆撃の下ではこんな風に人が死んでいる。

それにつけても、人間を人間でなくしてしまう戦争というものは。
命を鉄砲の弾よりも軽いものとみなす戦争というものは。


そして、映画だから、というのではなくどこの島でも似たようなものであったろう、いや実際はもっとひどかったであろう中から生き残った者たちは、自分の体験を他人にどこまで伝えただろうか。伝えられただろうか。

そんなことを考えさせられる作品だった。

原作はまだ読んでいないがいつか読んでみたい。
すごかった
重いけど、でも受け止めて、考えなければならない。
こんな今だから。


次第に現実に戻って
上映いろいろ
世界館今後の上映作品など。ラインナップがいいよね。
そしてPOPもいいね~♪
上野さんありがとでした。

世界館出て
にじむ歴史
外壁は白く化粧直ししたけれど、この辺りには歴史を感じさせるんだよな~
こういうところ好きだな。
いい感じ
雨風紫外線にさらされた、この風化っぷりに惹かれるんだよ…

帰り道
しだれ桜
あのお寺の枝垂桜。晩秋の桜。
ああもう11月だ。

戦後70年、考えさせられる映画だった。


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コメント

非公開コメント

No title

原作は読んだほうがいいよ。私もすごく考えさせられた 戦争というものに拒否反応でてたんだけど(本とか映画とか)やはりちゃんと向き合わなければと思った

。じいちゃんは中国に出征していたんだけど 子供のころは戦争の話を聞いたことなかったのね 多分孫にはいえなかったんだと思うわ 
野火を見て そんなじいちゃんの気持ちもわかる気がする。
今戦争体験を語ってくれる世代の人は えらいなあと思うわ 

piroさんへ

いまだにまだ原作とは会えていないんだけど、やっぱり読まなきゃね。

自分のじーちゃんは軍人だったし一家満州にいたんだけど、自分生まれる前に他界しているので当時の話聞けなかったんだよね。
でも、もし生きていたとしても、孫に話してくれただろうかとも思う。
父方のじーちゃんはそんな話しなかったしね。。。

しー

好き勝手に、
「今、を楽しめ」。


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