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猿八座「人形浄瑠璃 山椒太夫」へ (4/24その1)

演劇・映画・舞台
04 /24 2016
4/24 その1 猿八座上越公演 「人形浄瑠璃 山椒太夫」へ

佐渡は古典芸能の宝庫でもある。
能はもちろん鬼太鼓に狂言に歌舞伎に人形芝居…

人形芝居も3種類あるそうで。
その1つ、「文弥」での人形芝居の「猿八座」がここ高田世界館で人形浄瑠璃「山椒太夫」を上演するのだ。

演目は「山椒太夫」。
以前も上演したのだがその時は行けなかった。
今年は…FM-Jのリスナープレゼントでこのチケットが出たので応募したところラッキーにもめでたく当選。
きゃっほー!と24日に通しで見に行ってきた。
(FM-Jさんありがとう)

あたったー♪
行ってきまーす。
世界館っ
世界館
おじゃましまーす
おじゃましまーす

中に入ってみたらば
劇場
いつもの世界館のステージはすっかり変わっておりましたとさ。

そして、前半第一部はじまりはじまり~

第一部は初段、二段目、三段目の上演。
初  段 信夫の里 直井の浦
二段目 山別れ  山椒太夫館
三段目 国分寺・大誓文

初段…信夫の里(現福島県伊達郡)から讒言により流罪となった夫であり父の放免を求めるために母子と姥竹とその息子の小八は上京の旅に出る。
途中、直江津についた一行、宿がなくおうげの橋で一夜を過ごすことになったが、そこにつけこんだ人買いの三角太夫は一行をだまし、翌日佐渡と丹後に売り分けられてしまう。

二段目…丹後の山椒太夫に売られた安寿と厨子王は潮汲み、芝刈りと酷使される。
逃亡を計画するも発覚し、額に焼印を入れられてしまう。しかし身に着けていた守り本尊の地蔵菩薩の験力で焼印は消え、逃亡を決意する。
厨子王を逃がした安寿は山椒太夫らに折檻される。しかし海に投げられたものの助かった姥竹の子、小八が安寿を救い出し、2人は母のいる佐渡へと向かう。

三段目…逃げた厨子王は丹後国分寺に逃げ込むが、追う太夫一行に踏み込まれる。
かくまった寺の聖はシラを切り神仏に誓いを立てるが、なおも怪しむ太夫たちは厨子王が隠れている皮籠を見つけそれを開けろと言う。危うし厨子王!
しかし守り本尊がその窮地を救う。
厨子王は聖に背負われ京都七条朱雀の権現堂に着く。

で、前半終了~

後半まで一時間近くあるので、さてどうしよう。お昼ごはんに何か食べないとだが…オープンガーデン見に行こうかそれとも小川さんで開催中の能面展見に行こうか…でも、自分の傾向を考えると、見入ってしまったら根っこ生えるぞ。
第二部に間に合わなくなるかもしれないぞ?と思いなおし、本町のパン屋さんでパン買って、雁プラの屋上展望台の景色を見ながら腹を満たす。

雁プラから
屋上展望台から金谷山方面。(ミニチュアモード)

こういう時の一時間なんてのはあっという間で、時間が近づいてきたので世界館に戻る。
オープンガーデン
世界館のオープンガーデン(の一部)

第二部。一部と同じ場所かなと思っていたのだが、一部だけ見て帰ったのか正面の前の席が空いていたのでそこに着席。
やったー。

第二部
四段 厨子王丸出世
五段 鳴子曳き 母子対面
六段 山椒太夫成敗

四段…助かったものの聖の嘘の誓文の罰で厨子王は足が萎え、顔にも瘡ができてしまう。
大阪天王寺に連れて行かれると鳥居の元で治癒回復する。
清水寺で観音のお告げを受けた右大臣梅津院に天王寺で見出され養子となり、その後出世し国司に取り立てられる。
丹後の国司に任命された厨子王は母の行方が佐渡と知り、佐渡に向かう。

五段…佐渡に売られた母は悲しみのあまり泣きはらし盲目となってしまった。
盲目の鳥追いとして時に子供に囃されながらも鳴子を曳く毎日。
そんなところに山椒太夫の折檻を受け瀕死の状態の安寿が小八とともに佐渡にやってくる。
小八が場を離れている時に、母の安寿を恋う鳥追いの唄が聞こえてくる。安寿は母恋しさに近寄るも、母はそれをいつものからかいだと思い込み杖で追い払おうとする。(盲目の者が杖で打ったり追い払おうとするのは正当防衛と認められていて当時は罪にならない)
あろうことに母の打ち払った杖が安寿の急所に当たり、安寿は息絶えてしまう。

六段…嘆きの母と小八は安寿を弔う。
父の放免が叶った厨子王は母をたずね佐渡に渡ってきていたのだが、そこで小八たちと対面する。
厨子王は守り本尊の地蔵菩薩を母の目に当てると験力で母は開眼する。
母を救出した厨子王は都に戻り山椒太夫の成敗を決意する。
国司として山椒太夫一族の罪状を暴き断罪して成敗する。そして地蔵堂を建立して守り本尊を安置する。

めでたしめでたし。


上演後、人形使いの説明と体験ワークショップが開かれた。
WS1
首の動かし方
WS2
身体(上半身)の仕組み
WS3
こんなことや
WS4
こんなこともできるのだ
WS5
外国の方も座員なんである。
WS6
この方について自分も人形を動かしてみたのだが、全然ダメダメ。
こっち(頭)に気が行くとそっち(上半身)に全く気が行かなくなるし、動きもギコギコ。
アカンわー。


さて、人形浄瑠璃なんでありますが、代表的な大阪の「文楽」とは別に全国には細々と?古風な浄瑠璃が残っているのだけれど、佐渡にはその系統「文弥節」が伝わり継承されてきたんだそうな。で、猿八座は義太夫節以前の「古浄瑠璃」を復活上演する人形浄瑠璃の一座なんだって。
(不勉強ゆえ義太夫節がどんなのか、古浄瑠璃との違いはなんなのかとかは自分全然分かりません)

で、「安寿と厨子王」というタイトルの方が絵本になっていたりでなじみあるかもしれないけれど、それは大正時代に森鴎外が書いた「山椒太夫(さんせうだゆう)」が元になっていて、そしてこの鴎外の「山椒太夫」は説教浄瑠璃「山椒太夫」がベースになっているんだそうな。

「説教」っていうのはいまでこそお小言とかくどくどとかそういうもんだったりするのだが、当初は神仏の霊験を説く語り物だったそうで。信じていればこんなに霊験があるんだよという宣伝?
だからこの山椒太夫も勧善懲悪というより、本来の目的は「守り本尊地蔵菩薩=話の舞台の丹後宮津の金焼き地蔵」の縁起・霊験を説いて広めるということだったらしい。
そういう目的があったワケだね。

そうやって、芸能を媒体に教えや霊験などを広めていったってことだ。
テレビもラジオもない時代、あるのはナマの音声、あと視覚。すべてライブだ。
(書物はあるけれどすべての人が読めたり所持できたものではないので省きます)

で、猿八座さんなのだが、座員のみなさんにすべて「八」がついている。
すげー。

そしてですね。ここの浄瑠璃は語りと三味線を1人の方がすべてこなしているのだ。
休憩はさんではいるけれど前半後半通しで。それがまたすごい。
語りは文語体故「えーっとこれどういう意味だったっけ}と遠い昔の古文の授業を思い出さなければいけなかったりしたけれど、人形の動きでなんとなくそういうことなんだろうと(細部の本意はすっとばしても)理解できちゃうもんです。
人形は黒子さんが動かしているのだけども、見ているうちに人形が意思を持って自身で動いているように見えてくるんだよな。
すごいわ人形使いさん…極めてる…

インターバルで菜々ちゃんの二胡の演奏も聴けたし、実にいい時間でした。
こういう古典芸能もやっぱりいいよね。ライブの緊張感と迫力もあるし。
FM-Jさまさまどうもありがとうございましたー(^人^)


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