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妙高演劇フェスティバル2017へ

12/9 妙高演劇フェスティバル(1日目)へ

12月、今年もやってきました妙高演劇フェスティバル。
今年は上越勢の上演はなく、1日目が空志童、2日目が高校演劇なのである。
(また高校生の演劇は見られないのだが…)
では、妙高の文化ホールに行ってきまーす。
妙高演劇フェスティバル
入場整理券とフライヤー
パンフレット
今回のパンフレット

今回の演目は2題
・小林賢太郎戯曲集 椿より「ドラマチックカウント」
・佐藤雅通/福島県大沼高等学校「シュレーディンガーの猫」

あの小林賢太郎作品の空志童バージョンがまた見られるのか。わくわく♪
まずは「ドラマチックカウント」。
日本語の、言葉のおもしろさキターー!
役者さんの動きや間がまたいいんだよね。
じわじわ来る~~www

と、にやり( ̄ー ̄)にやりと笑わせて、

次の「シュレーディンガーの猫」に続くという。
出演は空志童の若手組。

舞台は会津地方の高校。
放課後に転校する生徒のお別れ会を計画するが残ったのはほんの数人である。
その中にはもう1人の転校生もいた。
転校する彼女と違い、名前すらもクラスメートには覚えられていないような目立たない少女。
彼女は、その目立たない少女の名前を知っていた。なぜなら、2人とも東日本大震災での原発事故で被災し転校してきたのだから。

転校する彼女と仲良しだったダンス部の級友はあることがきっかけで彼女から離れた。
それは、「原発事故で避難してきた被災者がダンス部で活躍する」ことがマスコミのいいネタになり、それが原因で級友は顧問からポジションを外されてしまったからだった。
級友が努力して作ったダンス部、それを奪われたと感じた級友は怒りと悔しさで部活をやめ彼女から離れた。

やる気の感じられないお別れ会。
その中の余興の「仲間はずれゲーム」。
かつての「フルーツバスケット」のようなものだけれど、移動する者が1人にならないような選択肢を出さないといけなしゲーム。
そこでの「震災で避難してきた人」で彼女ともう1人の少女が手を挙げるのだ。

震災と原発事故で家族すべてを失い、常に「死にたい」と考え、同級生たちから孤立し、名前すら覚えられていない少女。
そして、やはり震災と原発事故で避難してきたが、「生き残ったこと」に罪悪感を抱きながらもそれを「悔しい」と思い、生き直そうとしている彼女。

震災のことを取り上げようとするクラスメートとそれに触れることはやめようというクラスメート。
無事だった者、家族は失わなかったものの風評被害もあり親が職を失った者、原発事故は生徒たちにさまざまな影を落としている。
それぞれの「これまでのいつもの日々」が失われた(当時の)子どもたち。
当時小学生でも、今はも高校生だ。
彼らには震災前の日々は二度と戻らない。

そんな気持ちをぶつけあうことで、彼女とダンス部の級友は和解し、彼らも分かり合うようになっていく。

彼女たちは言うのだ。「同情はいらない」と、「それでも、他人にはやさしくしたい」と、「絶対に忘れない」と。
そして彼女の「どんなことがあっても負けない」という言葉に少女も呼応し、物語は終わる。


なんていうのか、悲しみはみな同じはずなのに同じ被災者でも程度により「壁」があり、そうなった者、そうならなかった者、その壁が、切ない。
それは震災や原発事故に限ったことではなく、かつての戦争であり原爆であり公害でも同じ。
生き残ってしまったことの罪悪感、自身の心の中だけのものが、他者から「差別や同情」されることで他者からもその罪悪感を増長させられてしまうのだ。
たまらんよな…

あの日から失われた日々、そのために自身の思いとは関係なく変わらせられたその後の日々、そんな人たちが、若者がいっぱいいるのだ。それは忘れちゃいけない。
…と、さまざまなことを考えさせられるストーリーだった。(うまく言えてはいないけど)


ちなみに「シュレーディンガーの猫」とは、物理学者シュレディンガー思考実験。劇中では、「シュレーディンガーの猫は物理学の思考実験の呼称だ。箱に入れられた猫が放射性物質に生殺与奪権を握られ、外からは生きているのか死んでいるのか分からない状態→→「生きている状態と死んでいる状態が50%ずつの確率で同時に存在している猫」と表現している。
感覚的には分かるけどむずかしい…

みなさんぱちり
空志童のみなさんぱちりこ。おつかれさまでした~
若手組のみなさん難しいテーマなのに大したものよ。でも若手組にしか演じられないストーリーだもんね。

帰りに道の駅あらいへ
夕日ー
ちょうど夕日が沈むところ。まだ先ほどの「シュレーディンガーの猫」の余韻が残っている。
生と死と、願わくばみんな今日を無事に過ごせ明日も笑えますように。
アーベントロート
関田の山のアーベントロート
アーベントロート米山
米山のアーベントロート

今年の妙高演劇フェスティバル、いい作品に出会えてよかった。
上演してくれて、空志童のみなさんありがとうございました。

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