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ガテンボーイズ本公演「カラシナ」

演劇・映画・舞台
03 /30 2014
3/30 劇団上越ガテンボーイズ第36回本公演「カラシナ」へ

劇団上越ガテンボーイズは座長が代替わりしたのだが、新生ガテンとなってからこれが初の上越での本公演。
この作品は2月に長岡のリリック演劇祭で上演されたもの。その時は行けず残念だったが、この度上越でも公演の運びとなった。
やったね!

バローでの武将隊DAYを終えて、一旦帰宅してから出かけるつもりが、ついつい長居をしてしまい帰宅している余裕がなくなってしまい直接会場へ。目指すは17時からの千秋楽だー

ポスター
(なのでこれ↑↓は舞台終わってから撮ったもの)
はじまるよー

ダッシュでジャンジャンに入ったものの、うわ、すみません。もうはじまっちゃったよ・・・
冒頭のセリフが聞こえる中静かに階段上って着席。

真っ黒な舞台に真っ黒な服を着た4人の男たち。
日本各地から集められた彼らに試験官の無機質な声が響く。

そう、これは「基本的生存権取得判定」の試験。

既に基本的人権がなくなった近未来の日本、生存権が得られるかどうかは試験官の判定に委ねられている。
何もない部屋での試験。試験内容も何も知らされず戸惑う4人の男たち。
そして与えられたものは、・・・玉が3つ込められた、拳銃。

その中の一人は、かつての基本的人権があった時代のよさを説き、この世界がおかしいと叫ぶ。
が、若い世代にはその叫びは響かない。

そして彼らはそれぞれのこれまでの境遇を話し出す。
そこで共通していたものは・・・1人の少女。

この少女を通じて、4人それぞれの行動の結果を知る彼ら。

自分がしたことで他人にどんな影響を及ぼしたかを知り、罪の意識に囚われる彼らだが、それはおかしいと旧時代の常識で抗う年配者。
そして彼が思わず取ってしまった行動は・・・

4人が3人になり、3人が2人に、そして最後に残った1人。
ここで試験は終了となる。そしてその結果・・・最後に残った1人にも無情な判定が下される。
そして、その判定を下した試験官にも無情な判定が響いて・・・エンド。


上演終わって
公演終了後にぱちり

1人の(よかれと起こした)行動が、他人の人生を変えていく。
これが交差して各人の人生は紡がれていくわけだが、よい方に動けばいいがそれは時として皮肉な結果を呼び込むこともある。
それは発信した側ではなく、受けた側の人生。捉え方によって、その「時」の他の人生との交わりによってそれは変わっていく。

因果応報とはいうが、そのあずかり知らぬ他人の人生への責任を発信者はすべて負わなければならないものなのか。

例えばある作家のベストセラーの本を読み、影響を受けた読者の一人が起こした行動が悲劇をもたらした場合、その作家が悪い、全責任を取れと言えるのか、またその作家は責任を取って生きる権利を放棄しなければならないものだろうか。

他人とのかかわりを全く遮断し、親にも子にも何者にも影響を与えず、何者からも影響を受けない、そんな生き方が果たして可能なのだろうか。



登校拒否の少女に、パソコンを与えた父。
パソコン内でサイトを開設した男
童話で生きる力を表現していた作家
自身も登校拒否だったことから、彼女のためにと動く教師
部下に厳しく当たっていた上司

みな、「自分のし(てい)たことが、こんな結果を引き起こすなんて」とは思いもしなかっただろう。
登校拒否の娘のために父親はパソコンを彼女に与える。
ネット内のサイトで自分と同じ境遇の人々を知り力づけられた彼女はついに学校に行く決心をする。
そして登校途中で会社員に命を奪われてしまうという事件。
みなばらばらのようで、実は一連のつながりを持っていたとは。

原因があり結果がある。だけど・・・。


しかしそれを突き詰めていくと、自分と他人の心身を傷つけないためには何もするな、何も考えるな、他人とは交わるな、ということになり、命も生み出すな(他人と交わるから)ということになり、人間そのものの存在も意味もなくなってしまう。
果たしていつかの未来に、そんな日が来てしまうのだろうか。

と、考えさせられる内容でした。
緻密な構成で心理的にぐいぐい来るなぁ。でもこういうの嫌いじゃないけど(^^ゞ


・・・なんだけども、以前からなんだけれど、拳銃がストーリーの中で使われすぎのような。
子供が持っていたりもするし。
拳銃は確かに「武器」として相手を怯ませたりもできる。劇中の中でも重要でありつつも手軽なアイテムでもあるだろう。だけど闇雲に撃ち撃たれってのはどうなんだろうとちょっと思ったりもしたり。
「銃はキケン。そんなキケンなものを扱うなんてとんでもないザマス!」と目くじら立てるつもりもないし、使うことで反面教師になっているというのもわかるんだ。
でも、拳銃を使って人を殺していくことで話を進めていくのが常套になってもいかんような。
・・・ってナマイキ言ってすみません。

そんなこんなで、ドキドキがじわじわ来るストーリー。みなさんおつかれさまでした!
出演者のみなさん
これからのガテンボーイズ、次回公演も楽しみにしていますぞー。


ちなみにカラシナの花言葉は「無関心・冷淡」だったりする。。。これタイトルにしちゃうのが劇中の世界観表しててまた深い。

「カラシナ」
作・演出 保坂正人

出演
ごきげん玉井
たけし
あらかわ健二
七瀬飛鳥
斎藤拓馬
保坂正人
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コメント

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しー

好き勝手に、
「今、を楽しめ」。


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